
くすりでなおす歯周病
これからの歯周病治療と予防
今までの治療法
歯周病の原因となる悪玉菌を消すことができなかったので、歯ブラシの訓練、麻酔をしての歯石とり、歯周外科など痛い思いをしながら、何ヶ月もかけて治療する。 しかし、歯ブラシをちょっとさぼるとまた悪化・・・などの繰り返しでした。
新しい治療法・歯周内科
歯周内科はこれからの歯周病予防・治療のスタンダードです。
歯周内科治療を開始し、多くの方に歯周内科を体験していただき、お喜びの声をたくさん頂いております。 今まで歯周病に悩まされていた方ほど、よりその効果をご実感いただけると思います。 また、ご両親やご祖母ご祖父様が入れ歯なので、私も心配・・・という方も歯周病が進む前に是非検査にいらしてください。
この治療法には4つの大きなポイントがあります。
- 位相差顕微鏡での菌の確認
- 細菌の状態により薬剤の検討
- カビの状態により歯磨き剤の選択
- 除菌後の歯石とり、及びプロフェッショナルクリーニング(PMTC)
まず、お口の中の歯垢(プラーク)をとり、 顕微鏡でどんなばい菌がいるかを実際に皆様に見ていただきます。
その上で、歯周病を進める悪い菌・三大悪玉菌・がいた場合は、歯周内科治療に入ります。
原因である3つの悪玉菌を除菌することで、善玉の菌を増やすことができ、 痛い思いをせずに、2週間ほどで歯肉がきれいになります。 皆様にも私たちにもうれしい方法です。
歯周内科療法と平行して、歯周病菌の住処である歯石の除去を行います。重度の歯周病の場合、保存できない症例や、歯周外科処置が必要な症例もあります。しかし85%から90%の患者さんに有効です。歯周病菌が感染している状態の炎症がある歯肉を磨くのは患者さんにとって苦痛でしかありませんが、投薬により炎症は急速に軽快します。よって、痛みが少ないのです。
また、感染症のため再感染に注意が必要なため定期的な顕微鏡検査とPMTC(クリーニング)が必要です。
歯周病の進行を速める3つの悪玉菌
- カンジダ
- カビの一種で主食はコラーゲン。歯肉を食い破り体の中に進入します。 それに伴い他の細菌が体の中に進入してくるのです。 他の細菌のゆりかごやお城になります。
- スピロヘータ
- 口臭の原因。歯肉の中で毒素を出しながら増殖します。 ウネウネとした蛇のような形の菌
- 運動性桿菌
- 口臭の原因。歯肉の中で毒素を出しながら増殖。動きが速いのが特徴

誰でも"私は入れ歯になりたくなーい!!"と、思っています。
でも、いくら歯ブラシを頑張っても、歯石をとっても、上の3つの悪玉菌がいると、皆さんや私たちの努力だけではどうにもならないことがあり、 今まで何本もの歯を抜いて(80歳で平均21本の歯を抜いているのが現状)入れ歯にする羽目になっていたのです。
ということは、上の3つの悪玉菌さえいなければ、入れ歯になる確立はグーッ!と下がるのです。 あとは、定期クリーニングによりお口の中を健康に保ち、美味しいものを美味しくたべて、豊かな生活を楽しみましょう。
スタッフからひとこと
私も最初は驚きでした。エーッ!うそー!という感じでした。 でもこの方法にかえてから、皆様のお口の中が本当にきれいになっています。 歯石を取るときに、口の中が血だらけ・・・ということはほとんどなくなりましたし (歯肉の腫れがなくなるので当然なのですが)、時間もずっと短くなりましたので、患者さんには喜んでいただいております。 歯肉がきれいなので虫歯の治療、かぶせ物の治療もスムーズです。
除菌の方法
- カンジダの除菌-歯磨きジェル
- ヨモギ・アロエ・ひのきなどが成分で、安心安全な歯磨きジェル。子供も当然つかえます。 普通の歯磨き粉は、発泡剤などの発ガン性の疑いのある物質がはいっています。 また、発泡剤は入っていません。
- スピロヘータ・運動性桿菌の除菌-抗生物質・ジスロマック
- 最近内科や小児科でも風邪のときなどに出されています。 数多くある抗生物質の中で、この薬が歯周病菌によく効くことがわかりました。
注意事項
- 薬を飲んで、4日目に新しい歯ブラシに変えてください
- キスや、稀にコップの飲み回しなどで細菌が感染することがありますから、ご夫婦で除菌することをお勧めいたします。
- ペットとキスすると再感染します。
子供は抵抗力が強いため、ご夫婦が除菌していれば、後は歯ブラシをきちんとしていただければ大丈夫です。ご心配でしたらジェルをお使いください。
歯周病とは
歯と歯肉の境目に付着している細菌が毒素を出し、歯肉が炎症を起こし赤みを帯びていきます。次第に歯と歯の間にある歯肉が膨らんでいき、ブラッシングなどの軽い衝撃でも出血が見られるようになります。そして歯肉が晴れてしまうと歯間にますます細菌がたまり、さらに悪化してしまいます。
歯肉炎

歯と歯肉の境目に付着している細菌が毒素を出し、歯肉が炎症を起こし赤みを帯びていきます。次第に歯と歯の間にある歯肉が膨らんでいき、ブラッシングなどの軽い衝撃でも出血が見られるようになります。そして歯肉が晴れてしまうと歯間にますます細菌がたまり、さらに悪化してしまいます。
歯周炎

歯と骨が結合しているところ(歯根膜)までの炎症です。ブラッシングをすると血や膿などが排出され、歯肉がさらに「ぶよぶよ」と膨らんでしまいます。歯ぐきが下がってしまうので、食べ物がよく詰まったり、歯が長く見えてしまったりします。
歯周病の治療法
下記に歯周病の治療法を掲載しています。「もしかしたら歯周病かもしれない…」とお思いの方は、速やかに歯科医に行かれることをお勧めします。
スケーリング・ルートプレーニング


超音波器具やスケーラーと呼ばれる器具を使用し、歯周ポケット(歯と歯肉の境目のこと)内部や歯の表面に付着した歯垢・歯石を取り除いていきます。
スケーリング・ルートプレーニング
歯周病により損失してしまった歯周組織(歯根膜や歯槽骨)の回復を図るための治療法です。治療部位に生体吸収性の膜を設置し、歯周組織の再生を促進していきます。膜は設置から約6週間以降に組織内に吸収されていき、最終的にはなくなります。
エムドゲイン
「エムドゲイン」とは、新しい歯周組織再生誘導材料のことです。GTRと同様、歯周組織の再生を目的としています。エナメルマトリックスデリバティブ(歯を生やすために重要な働きをするタンパク質の一種)を主原料としているため、塗布することで初めて歯が生えてきた時と同じような強固な歯周組織の再生を促すことができます。



